チェインメイル(鎖帷子)の作り方

鎖帷子を用いた作品の種類が増えてきたのでAMORSPHERE作品で用いている技法をご紹介します。
一見複雑に見えるますが実はシンプルで単純な繰り返しの構造なのでぜひ一度ご自身でお試し下さい。

1つの大きさのリングを組み合わせた繰り返しの構造が好きなのですが、世界中には色々なサイズを組み合わせたモノや様々な種類がありこちらのサイトが大変勉強になります。

AMORSPHEREのチェインメイル作品の特徴は何と言っても使用している全てのリングをロウ付けしているところです。
ただリングをつなげるだけなら大した手間ではありませんが、ロウ付けの工程が加わると一気に難易度も上がり時間もかかるようになります。

それなのになぜロウ付けするのかと言うと、ロウ付けしないと強度がないので使用するにつれてリングが外れてしまいます。
直径わずか0.6mm程度のシルバーのワイヤーで出来た小さなリングの強度は大したことはなく、わずかな力が加わるだけで変形してしまいます。
100年先まで使える作品がモットーのAMORSPHERE作品にはそれでは品質基準を満たせません。

手間と時間がかかっても全てのリングをロウ付けすることによって飛躍的に強度が上がり、結果的にお客様に安心してご使用いただける作品が生まれます。

製作は同じ作業の繰り返しが続く地道な工程ですが、個人的には楽しくて大好きなのでその一端でも伝わればと願っています。

まずは下準備から

鎖帷子は小さいリング(jump ring)だけで構成されています。
そこで、まずは目的のサイズのリングを作ります。

リングのサイズは作品に合わせて数多くのサイズのサンプル作りを重ねてようやく最適なものを見つけ出しています。
リングは丸カンとも呼ばれ、市販もされています。
AMORSPHERE作品は全てハンドメイドで製作しているので、リングもワイヤーを丸めて自前で製作したものを使用しています。

鎖帷子に限らず他の作品でも同じですが、パーツから自前で作る事によって市販品を使用するより幾つかのメリットがあります。

1つは新しい作品を作る段階で、既製品のパーツのサイズバリエーションに縛られてデザインを詰めるより、完成のイメージに合わせてパーツを作る方が遥かに制限されず自由度が高い。
もう1つは、微妙なサイズ違いのリングの製造が可能なので最終デザインに落とし込む時に妥協する余地が少ない。

その分手間と時間はかかりますが、それはあまり重要だとは思いません。

ヨーロピアン4 in 1の作り方

鎖帷子と言えばまず思い浮かぶのはこの組み合わせで、古くから甲冑として用いられています。
構造はシンプルで1つのリングに周囲の4つのリングが繋がり、それの繰り返しです。
単純な構造なので作りやすく時間もそれほどかかりません。

筒状のボックスチェーンも同じ構造です。

AMORSPHERE作品では鎖帷子Ⅲペンケース巾着ブレスレット指輪ボックスチェーンブレスレットに用いています。

ラウンドメイルの作り方

ヨーロピアン 4 in 1 と基本の組み合わせ方は同じですが、横の組み合わせが1組増えて3列になります。
1組増えた事によって筒状にした時の断面は6角形になり、4角形のボックスチェーンに比べてより丸く見えます。

ボックスチェーンよりも小さいリングを使用した方が目が詰まって綺麗に仕上がります。

AMORSPHERE作品ではラウンドメイルブレスレット大です。

トリニティーラウンドの作り方

トリニティーは1つのリングに3個のリングが繋がっています。
ヨーロピアン 4 in 1 に比べてリング同士のつながり方にくせがあるので製作は少し難易度が高く扱い辛いです。
リングが斜めにつながっているので筒状にするとひねりが生まれます。

チェーンの断面は3角形です。

AMORSPHERE作品ではトリニティーラウンドブレスレット、布状につなげると鎖帷子Ⅳ・ツイストです。